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3次元形状加工
3次元形状加工とは、従来の平面的なXY軸に加え、Z軸や回転軸、傾斜軸などを組み合わせ、NCマシニングセンタなどの多軸工作機で金属や樹脂部品を立体的に切削加工する技術です。CADで3Dモデルを設計・解析後、CAMで加工プログラムを作成し、材料から複雑な球面・自由曲面・傾斜面などを精密に削り出します。単なる穴あけや2D形状加工に対し、球体や複雑曲面を高精度に短時間で加工可能です。自動車部品、医療機器、試作部品、金型成形など、要求精度や形状の自由度が高い用途に広く活用されています。
メリット・デメリット
メリット
- 複雑な立体形状を高精度に加工可能
- CAM制御で安定した品質、大量生産にも対応
- 試作~量産の幅広い用途に適応
デメリット
- 設備や工具が高価
- プログラム作成および加工時間に高度なノウハウが必要
- 素材の無駄が切削によって発生
よく使われる製品
- 自動車エンジンやギア部品
- 航空・医療用試作機器
- 曲面を有する金型や治具
まとめ
多軸切削による3次元加工は、精密さと自由度に優れ、金型や試作、少量多品種のニーズに応えるソリューションです。ただし、高価な設備投資と加工ノウハウが求められます。