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3次元形状加工
板金加工における3次元形状加工とは、平面的な板材をレーザー加工やタレパンによる切断のみにとどまらず、曲げ・絞り・プレス成形などを組み合わせて立体的に加工する技術を指します。従来の2次元的な穴あけや外形切断だけでなく、複雑なR形状や球面に近い曲面、傾斜を持つ立体構造を再現することが可能です。
メリット・デメリット
メリット
- 板材から直接、立体構造や複雑曲面を成形可能
- 金型レス加工機(3次元レーザー等)により試作や小ロットにも柔軟対応
- 切削加工に比べて材料ロスが少なく、軽量化やコスト削減にも寄与
デメリット
- 複雑形状は高度な技術を要する
- 金型コストや治具コストが発生する場合がある
- 寸法精度の限界がある
- 材料制約がある
- 工程数が増えることがある
よく使われる製品
- 自動車の車体部品や排気系部品
- 医療機器カバーや筐体
- 産業機械の外装・カバー
- 建築金物や意匠パネル
まとめ
板金加工における3次元形状加工は、複雑な立体形状を実現できる優れた技術ですが、精度や材料面での制約、コストや工程増加といった課題も伴います。これらのデメリットを理解した上で、製品仕様やロット数に応じて最適な加工方法を選択することが重要です。