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銅板加工

銅板の加工の難しい3つのポイント

銅という素材は以下の素材の性質上、加工が難しい金属の一つです。

 

柔らかく、ひずみやすい

銅は非常に柔らかく延性の高い金属であるため、加工中に容易に変形やひずみが生じます。この特性により、寸法精度を保つのが難しく、特に精密な部品を作成する際には高度な技術と経験が必要です。

 

熱伝導率が高く、溶接が難しい

銅は熱伝導率が非常に高いため、溶接時に熱が急速に拡散し、適切な溶接が難しくなります。これにより、溶接部分の品質を保つことが困難であり、特別な溶接技術や設備が必要です。

 

酸化しやすく、表面処理が難しい

銅は空気中で容易に酸化し、酸化膜が形成されやすい金属です。この酸化膜は後工程での接合やメッキに影響を与え、製品の品質や信頼性を損なうことがあります。酸化を防ぐためには、加工環境の管理や適切な表面処理が必要です。

銅板の加工方法

切断

銅板の加工の第一歩として、適切なサイズに切断する方法がいくつかあります。

 

タレパン

タレットパンチプレス機を使用して、銅板にパンチとダイで穴や形状を打ち抜く方法です。迅速かつ効率的に加工でき、大量生産に向いています。

 

レーザー加工

高出力ファイバーレーザーを使用して銅板を切断します。複雑な形状の切断が可能で、精度も高いです。

 

ワイヤー加工

電極線を使用して銅板を切断する方法です。非常に高い精度で細かい形状の切断が可能です。

 

シャーリング

大きな銅板を機械的に切断する方法です。生産性が高く、大量生産に適しています。

曲げ加工

銅板を所定の形状に曲げるための加工方法です。

 

ベンダー

プレスブレーキ機械で銅板を曲げる方法です。角度や形状を自由に設定でき、高い再現性があります。

 

プレス型曲げ

プレス機にて金型で銅板を特定の形状に一度に曲げる方法です。高い精度で大量生産に適しています。

 

エッジワイズ曲げ

金属板を板の幅方向に曲げる加工方法です。こ材料の無駄を減らし、スクラップを最小限に抑えつつ、効率的な加工が可能です。

穴あけ・パンチング

銅板に穴を開けたり、特定の形状を切り抜く加工方法です。

 

タレパン

タレットパンチプレス機でパンチとダイを使用して、銅板に穴や形状を打ち抜く方法です。大量生産に向いています。

 

ドリリング

ドリルを使用して銅板に穴を開けます。特に精密な穴あけに使用します。

加工事例

名称銅板プレス曲げサンプル
材質C1100
板厚3.2
サイズ17x50x134
名称銅厚板曲げサンプル
材質C1100
板厚15
サイズ15x200x300
名称銅厚板段曲げサンプル
材質C1100BB
板厚15
サイズ15x100x230
名称バスバーR曲げサンプル
材質C1100BB
板厚5
サイズ5x40x500
名称銅焼き鈍しパッキン
材質C1100
板厚2
サイズ2xφ46xφ60