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ヤゲン型フリー曲加工
ヤゲン型フリー曲加工は、曲げ型の断面形状が「矢筈」に似た形状をしており、自由な曲げ角度を可能にした板金曲げ技術です。Vダイ代替型の一種で、金型に素材を置き、ブレードで任意の曲げ位置で角度制御しながら加工。多角度・連続曲げがスムーズにでき、2.5D~3D形状の曲げが精度よく素早く仕上がります。段曲げや複雑な折り曲げ部などが必要な製品に適し、金型準備に時間をかけず多種類の製品対応が可能です。
メリット・デメリット
メリット
- 金型準備が早く、多品種対応が容易
- 任意の角度・連続曲げが可能
- V型曲げより早く段曲げが完了
デメリット
- 精度は専用型曲げより落ちる場合があり
- 厚板や高強度材では金型摩耗・加工力増が懸念
- 専用設備や型のメンテナンスが必要
よく使われる製品
- 多角度フレーム・ブラケット
- 家電シャーシや筐体の連続曲げ部
- 建築金物・装飾パーツ
まとめ
ヤゲン型フリー曲加工は、自由角度で複数曲げに柔軟対応できる板金曲げ技術。多品種少量の現場でもスピーディに対応可能ですが、専用品の精度には専用金型が優れます。